現地時間の木曜日、イーロン・マスク(Elon Musk)がOpenAIを相手に起こした裁判は正式に最終陳述の段階に入りました。審理が終盤に差し掛かる中、双方の弁護士は法廷で激しい口論を繰り広げ、サム・オルトマン(Sam Altman)の誠実さとマスクが会社に与えた貢献について互いに主張しました。

原告側:オルトマンは「常套手段を使う詐欺師」

マスクの弁護士スティーブン・モロ(Steven Molo)は最終陳述でオルトマンの信頼性を激しく攻撃しました:

  • 証人による告発: モロ氏は、マスク自身やOpenAIの元首席科学者であるイリア・サツケバー(Ilya Sutskever)、元取締役など5人の証人が証言の中でオルトマンが「不誠実である」と示唆したり、直接的に述べていたと指摘しました。

  • 重要な回避: 弁護士は特に、火曜日の質問で、「完全に信頼でき、他人を誤導しないか?」と尋ねられると、オルトマンが明確な肯定的な回答をしなかったことを見て、心配している様子だと指摘しました。

  • 利益に関する告発: 原告側は、OpenAIのリーダー層が非営利団体としての当初の目的を放棄し、内部関係者や投資家が富を得るために、人類のために有益な使命を背負うことを忘れたと主張しています。

被告側:マスクは「訴訟でAIを扱うしかない」

OpenAIの弁護士チームはマスクに対して厳しい反論を行いました:

  • 能力への疑問: 弁護士ウィリアム・サヴィット(William Savitt)は皮肉を交えて、マスクが他の分野では金になるようなものに変える才能があるかもしれませんが、AI分野において彼が示した唯一の「成功の方法」は裁判所で訴えることであると述べました。

  • 「選択的記憶喪失」: 被告の弁護士サラ・エディ(Sarah Eddy)は、マスクが2018年の外部投資に関する条項リストを見ていなかったという主張が信じられないとして、「頭を砂に突っ込んで無視するような行動」と評しました。

  • 要求の過激さ: この事件においてマスクは、非営利団体に支払われる最高で150億ドルの賠償金を求め、オルトマンおよび社長のブロックマンの解任を求めていました。

法廷での様子と今後の展開

その日の法廷では、オルトマンとブロックマンは実際に出席しましたが、マスクは現在、米国大統領とともに中国を訪問しており、出席できませんでした。

この長期にわたる法的争いは、高額な賠償金だけでなく、人工知能業界の核心的な倫理にも関わっています。つまり、全人類のための非営利機関が、技術の限界を目指す過程で商業的大企業へと転換することが可能かどうかです。裁判官の最終的な判断が、OpenAIの将来の組織構造とリーダーシップの方向性を決定することになります。