最近、グーグルはAIを活用したファイルタイプ検出ツール「Magika」の安定バージョン1.0を正式にリリースしました。このオープンソースプロジェクトの最新バージョンでは、速度、セキュリティ、正確性を向上させるために大きなコアアーキテクチャのアップグレードが導入されています。

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同プロジェクトの主な利点は、高精度に最適化されたカスタムディープラーニングモデルを使用してファイルタイプを正確に識別することであり、従来のファイルシグネチャやハーベスティック手法でよく発生する誤検出問題を解決しています。グーグルは内部でマジカを大規模に使用しており、GmailやGoogle Drive、セキュアブラウジングなどの主要サービスに統合し、ファイルアップロード時のセキュリティチェックを強化しています。1.0バージョンの最も顕著な更新点は、コアエンジンをRust言語で完全に再構築したことです。

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これにより、ツールの実行効率とメモリセキュリティが大幅に向上し、標準的なCPU環境でも数ミリ秒で正確なファイル識別が可能です。正確性においても優れた性能を示しており、従来の方法と比較して全体的な正確性は約30%向上しています。特に、VBAマクロ、JavaScript、PowerShellスクリプトなどの潜在的なマルウェアコンテンツを識別する際には、95%という驚異的な正確性を達成し、サイバーセキュリティ対策にとって重要な支援となっています。

https://opensource.googleblog.com/2025/11/announcing-magika-10-now-faster-smarter.html