企業向けAIにおけるプライバシー保護のニーズが高まる中、SpotDraftは「ネットワークに接続せずに契約書を審査できる」という技術的な優位性により注目を集めています。TechCrunchの報道によると、この法務テクノロジースタートアップは最近、Qualcomm Venturesから800万ドルの戦略的投資を受けました。
今回の資金調達は、Bラウンドの拡大として行われ、SpotDraftの評価額を約3億8,000万ドルにまで引き上げました。昨年2月の1億9,000万ドルの投後評価と比較すると、1年で倍以上に成長しました。

画期的なイノベーション:契約審査をクラウドから解放
法律、製薬、防衛など、規制が厳しい業界では、機密性の高い契約条項(価格、知的財産権、取引詳細など)をクラウドモデルにアップロードする際にデータセキュリティ上のリスクが常に存在します。SpotDraftが提示する解決策は、「端末側AI(On-device AI)」です:
完全オフラインでの運用:VerifAIワークフローにおいて、契約書の審査やリスクスコアリング、修正(レッドリンク)はすべてローカルデバイスで実行され、文書をクラウドに送信する必要はありません。
パフォーマンスの向上:クアルコムのSnapdragon X Eliteチップによって、エッジ側モデルの処理速度はクラウドモデルの3分の1に達し、性能差は5%以内に縮小しています。
オフィス環境への深く統合:VerifAIはマイクロソフト・ワード内でのみ動作し、企業が保有する基準やポリシーとの自動比較を行い、即時の提案を提供します。
市場の急成長:顧客数が700社を突破
2017年に設立して以来、SpotDraftは急速な成長を遂げています:
顧客範囲:現在、700社以上の顧客(昨年同期は400社)を持つようになり、Apollo.io、パナソニック、Zeplinなどの著名企業も含まれます。
処理規模:プラットフォームは年間100万件を超える契約を処理しており、契約総量は前年比で173%増加しています。
収益予測:2024年および2025年に継続的に高い成長を遂げた後、同社は2026年の収益が前年比で100%増になることを予測しています。
将来のビジョン:「ファイルに近いAI」の構築
SpotDraftの共同創業者兼CEOであるShashank Bijapur氏は、「企業向けAIの未来は『ファイルに近い』ことにある」と語っています。特に、プライバシーが重要で、遅延に敏感な法務分野においてです。
