中国の大規模モデル分野のリーダー企業であるMiniMaxは、資本市場への進出を正式に開始しました。同社は12月30日に香港取引所にグローバル発行に関する公告を提出し、世界中で25,389,220株のH株を発行することを発表しました。そのうち香港公開発行は1,269,480株、国際的な販売は24,119,740株で、最高発行価格は1株あたり165.00香港ドルです。上限価格で発行した場合、約41億9,000万香港ドル(約5億4,000万米ドル)の資金調達が見込まれています。株式は2026年1月9日に香港証券取引所のメインボードで正式に上場する予定です。

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 AI大規模モデルに注力、商業化能力が資本から認知される

MiniMaxは設立以来、MoE構造の大きなモデル、エッジ側での推論最適化、マルチモーダルインテリジェントエージェントなどの核心技术を活用し、中国のAI業界の第一線に急成長しました。そのオープンソースモデルであるMiniCPMと非オープンソースの旗艦製品M2シリーズは、自動車、スマートフォン、スマート家電、企業サービスなど多くの分野で実用化されており、吉利、长安、华为、小米などの主要企業と深い協力を結んでいます。

今回のIPOは、市場が同社の技術の先導性と商業化の道を両方とも認めていることを示しています。特に、2025年にオープンソースモデルM2.1がGemini3ProやClaude4.5Sonnetを上回った後、MiniMaxのグローバルな開発者コミュニティにおける影響力が顕著に向上し、国際展開の基盤が築かれました。

 資金調達の用途:研究開発とエコシステムの強化

招股书によると、今回のIPOによって集められた資金は次の目的に使用されます:

- エッジ側での高効率の大規模モデルの研究開発に投資を強化し、推論速度とエネルギー効率を最適化;

- マルチモーダルとエージェント(Agent)の機能を拡張し、AIが「ツール」から「パートナー」へと進化を促進;

- 全球的な人材採用とオープンソースエコシステムの構築を強化し、国際的な開発者の参加度を高める;

- 事業運転資金の補充および潜在的な戦略的投資。

 AIbaseの観察: 中国の大規模モデル企業が「上場実現期」に入っている

MiniMaxの香港株式市場でのIPOは、中国の大規模モデルスタートアップ企業が「技術検証」段階から「価値実現」の新たな段階へと移行していることを示しています。以前には智譜AIや月之暗面なども上場計画を表明しており、これは資本市場がAIインフラ層企業に対する継続的な信頼を示しています。

世界的なAI競争が激化する中、MiniMaxは香港株式市場を選択しました。これにより、国際資本にアクセスしながらアジアのテクノロジーエコシステムにも近づくことができます。もし上場に成功すれば、中国で初めて独立して上場する大規模モデル会社となる可能性があり、業界にとって重要な節目となるでしょう。

2026年1月9日が近づくにつれて、世界中の投資家はこのかつて「小スズメ」モデルで業界を驚かせたAIの新鋭に注目しています。この企業が2次市場で技術的な高光を続けることができるのか、そして「モデル即サービス(MaaS)」のビジネス閉環を本当に実現できるのか?答えは、新年の鐘が鳴る後に明らかになります。