最近InstagramやFacebookのショートビデオ(Reels)をチェックしたことがあるなら、奇妙な現象に気づいたかもしれない。大量のAIで生成された「神医」や「霊性教師」が一斉に奇跡を作り出しているのだ。これらの動画では、過剰で不快感を与えるような「異常な病気」が表示され、数秒以内にいわゆる「神力」によって治癒される。

「Mystery Hub」などのアカウントでは、何百もの編集動画が並んでいる。動画には脚の変形や膿瘍の腫瘍、あるいは非常に不快な視覚的素材が登場する。その後、豪華な衣装を着たAIの牧師が祈りを捧げ、金光のエフェクトの中、患者の傷が一瞬で消え、拐杖を捨てて踊り出す。

このような「AI廃物(AI Slop)」の典型的なパターンは以下の通りである:

  • 極端な視覚的インパクト:AIで作られた非常にインパクトがあり、見る人に不快感を与える病気の画像(異物で満たされた体の部位など)を使って、ユーザーを引き留める。

  • 非現実的な治療過程:膨らんだお腹から大量の紙幣やワイン、さらには生きた魚が出て来る。15万回以上再生された動画では、インフルエンサーのジャク・ポール(Jake Paul)もAIで作られた素材となり、「神医」によってお腹からさまざまな物が取り出されている。

  • 中高年層を狙う:フォロワーが150万人いる「ForvaStar comics」などのページはこの種のコンテンツの主要な拠点である。コメント欄では、多くのユーザー(またはロボット)が「アーメン」や祈りの絵文字を次々と送信しており、これらの内容が完全にAIによって作り上げられていることに気づいていないように見える。

専門家は、このようなコンテンツが氾濫している理由として、Metaのアルゴリズム推薦システムが依然としてこれらの高関与・高論争性のある「電子ごみ」に流量を提供していることを指摘している。これらは非現実的で詐欺的な内容だが、その背後にあるアカウントは膨大な再生回数により収益化を達成している。これはSNSプラットフォームの生態系を汚染し、一般の人々が真実の情報を判断する能力に対して大きな試練になっている。