OpenAIは、ChatGPTを「会話ロボット」から現実世界でのデジタル実行エージェントにアップグレードしています。最近、同社は米国およびカナダのユーザーにApp統合(App Integrations)機能を正式リリースしました。この機能には、Booking.com、Canva、Coursera、DoorDash、Expedia、Figma、Spotify、Target、Uber、Uber Eats、Zillowなど12の主要なアプリが最初にサポートされています。ユーザーはChatGPTでアカウントにログインするだけで、自然言語の指示により外部サービスを直接呼び出し、実際に操作を行うことができ、アプリを切り替える必要がありません。

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 一つの指示で、生活サービスをすべて完結

深く統合することで、ChatGPTは「言う」から「行う」への閉ループを実現します:

- 旅行: 「シカゴで来週の4つ星ホテルを探して、予算は200ドル以内で朝食付きにして」とChatGPTに伝えると、システムがBooking.comやExpediaを自動的に呼び出して、すぐに予約可能なオプションを表示します。

- 食事: 「二人分の夕食を計画し、食材をDoorDashのショッピングカートに入れる」や「Uber Eatsで近くで評価4.5以上のタイ料理を探す」と入力すると、ワンクリックで商品選定と買い物が完了します。

- 制作: 「Canvaを使って16:9のQ4製品ロードマップ用のPPTを作成し、メインカラーは青白で、フォントは思源黒体を使用してください」と指示すると、AIが編集可能なデザイン稿を自動生成します。

- 学習: 「中級レベルのPythonコースを見つけて、Courseraの3つのコースの評価、期間、価格を比較してください」と要求すると、最適なオプションを迅速に絞り込みます。

- 購入: 「友人の誕生日プレゼントとして映画夜のギフトセットを準備してください」と入力すると、Targetの統合によりポップコーン、ドリンク、お菓子の組み合わせをおすすめし、ショッピングカートに追加します。

- 不動産: 「シアトルで300万ドル以内で4寝室3トイレ、学区が良い独立住宅を探してください」とChatGPTに伝えると、Zillowのデータが即座に表示されます。

- 移動: 「Uberを呼んで空港に行きたい」と言うと、システムがUberアプリを起動して配車を完了します。

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 操作が簡単で、プライバシーが制御可能

ユーザーは以下の2つの方法で統合を有効にすることができます:

1. 会話中にアプリ名を直接言及する(例:「Spotifyでランニング用のプレイリストを作成してください」)、ChatGPTがログインを促します。

2. 「設定 > アプリとコネクター」で一括で認証を許可します。

OpenAIは、すべての接続がユーザーの積極的な承認が必要であり、明確に権限範囲が示されている(例:Spotifyはプレイリストと聴取履歴にアクセスします)ことを強調しています。ユーザーはいつでも設定で任意のアプリを切断でき、データの主権を確保できます。

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 AIは「アドバイザー」ではなく、「実行者」です

今回のアップグレードは、ChatGPTの役割の根本的な変化を示しています。過去では、AIは「どこに良いホテルがあるか」を教えてくれましたが、今ではそれが直接選ぶ、比較する、予約することができるようになります。このような「会話=インターフェース」(Conversation-as-Interface)のモデルが、次世代の人間と機械のインタラクションの中心となるでしょう。

 将来の拡張: OpenTable、PayPal、ウォルマートも追加予定

OpenAIは、OpenTable(レストラン予約)、PayPal(支払い)、Walmart(小売)などのさらなるパートナーが2026年に登場する予定であることを明らかにしました。現在の機能はヨーロッパと英国ではまだ提供されていません。これは、現地のデータ準拠要件によるものです。

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