インターネット大手のバイチュン(字节跳动)は、かつてのWeChatやAlipayが成し遂げた「破局」の神話を再現しようとしている。『ワンディーン LatePost』の独自報道によると、バイチュン傘下の火山エンジンは、2026年の中国放送テレビ総台(CCTV)春節連歡晩会の公式AIクラウドパートナーに正式に決定し、同社のスマートアシスタント「ドゥーパオ(豆包)」も深く関与し、多様なAIインタラクティブな遊び方を提供する予定である。

ドゥーパオ、グレース、バイチュン

国民的なスーパーアイピーエルとして、春晚は一流のインターネット製品が爆発的な成長を遂げるための重要な戦場である。2015年にはWeChatペイが「シェイク・フォー・ハッピー・エンベロープ(摇一摇)」を通じて2億回の銀行カード登録を実現し、ペイメント市場の基礎を築いた。2016年にはアリペイが「五福集め(集五福)」で成功を収めた。今ではバイチュンがこの流量の頂点を利用して、AI戦略の飛躍的な発展を目指している。

金融時報が明らかにした戦略図に基づけば、バイチュンはAI分野での世界的リーダーになることを目指している。そのために、企業は広範な財政計画を立てており、2026年の資本支出は230億ドル(約1,600億元人民元)に達すると予想されている。そのうち850億元はAIプロセッサの購入に専用される。

今回の春晚との深い協力により、火山エンジンは超高並発の計算力の課題を担うだけでなく、ドゥーパオAIが一般家庭に浸透し、技術蓄積から国民的なアプリケーションへの驚異的な飛躍を遂げる可能性がある。