3Dデザインツール「Rooms」を制作したThings, Inc.は、今日AI写真編集ツール「Mixup」をリリースしました。iOS向けに初出し、招待制となっており、TechCrunchの読者の方はコード「TCHCRH」で先駆けて体験できます。アプリはグーグルのNano Bananaモデルを基盤としており、「Recipe(レシピ)」という新しい空欄形式のプロンプトを導入しています。ユーザーは写真をアップロードしたり、手書きのスケッチを描いたりするだけで、「ルネッサンス風自画像」「ハロウィーン用ペット衣装」など、ユニークな二次創作をワンクリックで生成できます。また、レシピと生成結果を公共フィードに共有し、友達が自分の素材を使って再び創作できるようにすることも可能です。

「Recipe」メカニズムは「空のテキストボックスに何を書けばいいか分からない」という課題を解決しています。各レシピはMad Libs形式で「キャラクター/スタイル/シーン」の空白を残しており、ユーザーはそれらを埋めるだけで高品質な画像を生成できます。また、Before/Afterスイッチを搭載しており、ランダム性による「スロットマシン」的な不安感を軽減します。さらに「Mixables」というソーシャル機能も導入されています。「Mixables」では、アップロードされた自己写真はフォロワーによって使用されることがデフォルトになっています。友達同士で、相手がイタリアの脳霧の中を旅するようなユーモラスなシナリオを「想像して」楽しむことができます。二度と自分を二次創作されたくない場合は、フォローしないまたは画像をアップロードしない選択肢もあります。

経済モデルは「信用ポイント」での課金方式を採用しており、無料で100信用ポイント(約4ドル)がプレゼントされます。1枚の画像あたり約0.04ドルです。サブスクリプションプランでは、100/250/500信用ポイントの月間パックが提供されます。コンテンツ審査については、OpenAIの分類器を使用するだけでなく、Nano Bananaに内蔵されている制限戦略によって暴力や性的な内容をブロックしています。Things, Inc.の創業者であるJason Toff氏は、「もしiOSの注目度が十分であれば、チームはすぐにWeb版とAndroid版をリリースし、動画レシピ機能の開発も検討する予定です」と述べています。
「Mixup」はApp Storeで世界中からの予約を受け付けており、正式版は11月21日午前0時から公開されます。最初の招待コードは限定的に配布されます。
